ポルタティーフ・オルガン製作記 Making Portative Organ No.1
2006年 07月 10日
ポルタティーフ・オルガンの図面を検討している段階です。片手でふいごを動かしながら弾くタイプのオルガンです。参考資料は、以前にも記事にしたことがありますが
H.F.MILNE著 [HOW TO BUILD A SMALL TWO-MANUAL CHAMBER PIPE ORGAN]
と音楽雑誌「アントレ」に連載された、田中司氏の『ポルタティーフ・オルガンを作ろう』という記事です。
このタイプの楽器は、絵にも御座いますように15世紀くらいの小型オルガンです。このふいご式の送風システムは、この当時の教会の大型オルガンにも長い間使われて、ふいご職人と呼ばれる専門職が存在していました。水車を利用した、水力式ふいごもあったようですが、近くに川が流れていることが大前提なので、地域的に限定されてしまいます。やはり、ふいご職人がとても重要になってきます。
ところが、このふいご職人がくせ者で、何しろ彼らが居ないことには、練習も、ミサも行えないわけですし、演奏中に、テュッティのところで沢山空気が必要なときに、音が出なかったら、とんでもないことになってしまいます。全体の曲の流れも把握していなくてはいけませんでしたし。大型の楽器になると、パイプの系列、音域で、数人で分担してふいごを踏んでいました。
指揮系統がうまくいかないと演奏もままならないと言うわけです。
想像するに、彼らは結構ワガママだったかも・・・
案外、オルガン弾きの条件は、「ふいご職人に一杯おごったり、小銭を渡す事が上手なこと」だったかもしれませんね。
詳細は「古楽器を作ろう」へ
H.F.MILNE著 [HOW TO BUILD A SMALL TWO-MANUAL CHAMBER PIPE ORGAN]
と音楽雑誌「アントレ」に連載された、田中司氏の『ポルタティーフ・オルガンを作ろう』という記事です。
このタイプの楽器は、絵にも御座いますように15世紀くらいの小型オルガンです。このふいご式の送風システムは、この当時の教会の大型オルガンにも長い間使われて、ふいご職人と呼ばれる専門職が存在していました。水車を利用した、水力式ふいごもあったようですが、近くに川が流れていることが大前提なので、地域的に限定されてしまいます。やはり、ふいご職人がとても重要になってきます。
ところが、このふいご職人がくせ者で、何しろ彼らが居ないことには、練習も、ミサも行えないわけですし、演奏中に、テュッティのところで沢山空気が必要なときに、音が出なかったら、とんでもないことになってしまいます。全体の曲の流れも把握していなくてはいけませんでしたし。大型の楽器になると、パイプの系列、音域で、数人で分担してふいごを踏んでいました。
指揮系統がうまくいかないと演奏もままならないと言うわけです。
想像するに、彼らは結構ワガママだったかも・・・
案外、オルガン弾きの条件は、「ふいご職人に一杯おごったり、小銭を渡す事が上手なこと」だったかもしれませんね。
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なつ
at 2006-07-10 14:24
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チッチパパの所でふいご職人として雇ってください(笑)というのは冗談ですけど、ポルタティーフ・オルガン製作に入られるのですね、楽しみにしておりますq(゚∀゚)p
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チッチパパ
at 2006-07-11 20:52
x
>なつ様
うちのチッチを、ふいごが踏めるように訓練しようと思っています。
パイプの歌口の構造に、いろんな形があるの分かってきました。
どうやらオルガン業界の習慣で、各部分の名称がドイツ名になっているので困っています。ドイツ語でも併記してくれれば辞書も引けるのですが。かといって、全部ドイツ語じゃ手が出ないし・・・
前途多難!!
うちのチッチを、ふいごが踏めるように訓練しようと思っています。
パイプの歌口の構造に、いろんな形があるの分かってきました。
どうやらオルガン業界の習慣で、各部分の名称がドイツ名になっているので困っています。ドイツ語でも併記してくれれば辞書も引けるのですが。かといって、全部ドイツ語じゃ手が出ないし・・・
前途多難!!
by cicci2cicci
| 2006-07-10 12:02
| ☆Portative Organ
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Comments(2)